医院名 |
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スマイル歯科クリニック |
院長 |
鈴木 啓之 |
住所 |
〒963-8041 福島県郡山市富田町字舘南29-2 |
診療科目 |
一般歯科(むし歯をなくそう)・歯周病治療・インプラント・審美歯科・ホワイトニング・矯正・予防・メインテナンス・全身と咬合・顎関節症等 |
電話番号 |
024-951-4182 |
歯周病のメカニズムの基礎知識とその治療法
健康な状態では、歯と歯茎はぴったりくっついています。
歯周病とは、歯の歯茎に近い部分についた歯垢(プラーク)のなかにいる歯周病菌がこの歯と歯茎の間に入り込み、やがては歯槽骨(歯を支えている骨)に達し、この骨をじわじわ溶かしてしまう病気です。骨を溶かしてしまうなんて、歯を溶かしてしまうむし歯菌と同じくらい怖いですね。
もちろん歯槽骨が溶けてしまったら、歯を支えることはできませんので、歯自体が健康であっても抜けてしまいます。
しかも、統計によると35歳で80%が歯周病であるといわれています。
しかし、35歳になってから突然、歯周病になるわけではありまあせん。実は、10代から少しずつ進行していき、20数年をかけてジワジワとゆっくり冒し、歯茎から血が出るという症状がでると、もはや歯肉炎、歯周炎になっています。
そして、むし歯は歳をとるにつれてかかりにくくなるのですが、歯周病は、逆に歳をとるにつれて進行します。
歯周病の進行段階は、「歯肉炎→軽度歯周炎→中等度歯周炎→重度歯周炎」という4段階に分けられます。
ついつい放っておいて歯周病が悪化し、歯を抜くと多くの障害が出てきます。50歳代で“自分の歯がほとんどない”ということにならないよう、日頃から歯周病の予防をぜひ心がけたいものです。
このように、ほとんどの人がかかっている上に、骨が溶け、健康な歯でも抜けてしまう怖い病気なのですが、本当に怖いのはこれだけではありません。
内容でわからない事がございましたら、先生やスタッフになんでも質問してください。
歯周病菌も、むし歯菌と同じく歯についたたべかすを栄養源にしています。この食べかすに歯周病菌がとりつくとプラークができます。皆さんの歯の表面はヌルヌルしていませんか?このヌルヌルがプラークです。
「プラークコントロール」という言葉をCMなどで聞いたことがあると思いますが、このヌルヌルを取ることが「プラークコントロール」です。
きちんと歯磨きをしているのに、なぜ多くの人が歯周病にかかってしまうのでしょうか?
実は、ほとんどの方がきちんと歯磨きをしても、食べかすがきれいに取れたということで、「歯がきれいになった」と思っていることに原因があります。
一度歯医者さんできちんと歯磨きの指導を受けて、「これで完璧だ!」というくらい歯を磨いてみてください。それでも、歯の表面がなんとなくヌルヌルしてると思いますよ。
そうなんです、プラークは歯磨きしたくらいでは落ちないのです。
その後、このプラークはどうなるのでしょう?
プラークは、やがて唾液中のカルシウムやリン酸を取り込み固まります。これが「歯石」です。
歯周病菌は、空気に触れると死んでしまうため、プラークという細菌の集団と歯石を作りながら歯茎の奥へ奥へと進んでいきます。このため、歯茎が歯からはがれ、炎症を起こして腫れて出血したりするのです。こうなるともう重度の歯周病です。
しかも、この時までほとんど自覚症状らしいものは現れず、恐ろしいことに気がついたときには、すでに重度になっているのです。
現在、歯周病治療について、さまざまな治療法が行われ、研究もされてますが、完全に歯周病を治療し治癒させるということは困難と言えます。
その1つの原因として、たとえ一時的に歯周病菌を除去できたとしても、家族の中にも歯周病菌がいるので、自然と感染してしまいます。
※毎日のブラッシング
毎日、きちんとブラッシングをして丁寧に歯垢(プラーク)を取り除くことが重要です。ただし「磨いている」と「磨け
ている」では違いますので、歯科医院でしっかりとしたブラッシング法を学びましょう。
※定期健診
最善の歯周病治療は、ご自分でする毎日のブラッシング(=プラークコントロール)をしっかりすること、歯垢(プラーク)を放っておくと石のように硬い歯石になります。歯石は日常のブラッシングでは取れません。少なくとも半年に一度は定期健診に行き(1~2カ月に1度メインテナンスする方もいます)、歯石除去と歯の健康チェックをすることです。
その後、このプラークはどうなるのでしょう?
このプラークはいくらきちんとブラッシングしても完全に取り除くことは困難です。完全にプラーク除去をするには、歯科医院で歯科衛生士のようなプロが専門の機械を使って定期的に除去することがベストです。
※早期の診療
歯周病は、初期のうちなら完治することができます。かなり悪化しても、現在は治療法の進歩で、適切な治療とセルフケアをきちんとすれば、抜かないですむケースが多くなってきました。少しでも自覚症状があったら、痛みがなくても「むし歯と歯周病の健診してください」と診察を受けましょう。